法テラス(日本司法支援センター)とは。

2006年10月に「法テラス」が誕生します。

いままで国民から遠い存在とされる司法をアクセスの点からも身近にするため、2006年10月に「法テラス」が誕生します。

平成16年に制定された「総合法律支援法」によって、独立行政法人日本司法支援センターが設立されることになり、その愛称が「法テラス」です(愛称とともにロゴも決定していますので、こちらのURLからご覧下さい)。

国民の司法に対するアクセス障害を克服するために

さて、法テラスは、2006年10月に業務を開始するのですが、そのときに、実際に業務を担当する地方事務所を全国50カ所に作る予定です。このほか地方事務所支部、出張所、更に、全国の弁護士過疎地(裁判所の管轄に弁護士が0名または1名しかいない過疎地域や準過疎地域)にも拠点を置くことを予定しています。

法テラスでは、地域の一般登録弁護士に事件を担当してもらう以外に、「スタッフ弁護士」という法テラスに所属する専門の弁護士を採用することにしました。この「スタッフ弁護士」は、従来の弁護士とは異なり、法テラスから給与を保障してもらって、民事扶助事件や国選弁護事件を集中的に取り扱うのです。

この「スタッフ弁護士」には弁護士登録2年目の若い弁護士が多く就業します。この新人弁護士は、就職した養成事務所でボス弁や先輩弁護士にビシビシと鍛えられ、日本弁護士連合会のバックアップの元に一流の弁護士による研修を受けています。そのカリキュラムでは、刑事事件、破産事件、離婚事件の他、医療事件、労働事件、行政事件、消費者事件など多種多様な事件に対応するものとなっています。そのような技術を身に付けた上、今まで十分リーガルサービスを受けられなかった市民へリーガルサービスを届けようという気概を持った人たちが「スタッフ弁護士」になるのです。

以上のように、国民の司法に対するアクセス障害を克服し、津々浦々にリーガルサービスを提供するため、弁護士会が中心となって、法テラスが作り上げられています。